不正行為との戦い
授業をやっていて毎年苦労するのは、不正行為(出席偽装)対策です。大学の出欠管理システムが、学生証タッチからスマホ入力に代わって以降、出席偽装は増えています。原因は二つあって、一つは簡単に不正できてしまうこと、もう一つは不正せずに出席しようと思えるような授業ができていないことです。すなわち、学生にも教員にも原因があるということです。
学生証タッチで管理していた時は、いわゆる「ピ逃げ」をする人が一定数いたのは確かです(今の学生は「ピ逃げ」という言葉を知らないかも)。しかし、この場合、教室には来なければなりません(大事な学生証を他人に預けてまでピ逃げする人は多くないでしょう)。一方、スマホ入力の場合は、出席登録に必要なコードがLINE等で簡単に出回ってしまい、どこからでも出席登録できてしまいます。教室に座っている学生の数よりも出席登録者数が多いという嘆きは、先生方からよく聞くようになりました。大学がなぜこのようなシステムを導入したのか、本当に疑問です。
私は不正が嫌いだし、不正行為をするような大人になって欲しくないので、毎年口酸っぱく注意喚起しています。悲しいことに、授業で何度注意喚起しても不正行為がなくなることはありません。ちなみに、私はコードを聞く側よりも、コードを流出させる方が罪は重いと考えています。
不正を指摘し注意した時の学生の対応は2パターン
私も毎年いろいろと不正対策を工夫しています。しかし、学生の不正行為が明らかになった時、私はメールで指導するようにしています。学生が過ちを犯すことは仕方がない面もあるので、過ちから成長してくれれば良いと考えており、特にペナルティを与えることもなく、二度としないよう注意しておしまいにします。
不正をした学生にメールをした後の反応は二つに分かれます。即座に謝罪メールが返ってくるか、メールを無視するかです。謝罪する学生の中には言い訳をつける人もいますが、潔く謝ってくれた方が気持ちが良いです。メールに返信しない学生の中には、読んでいない(気がついていない)人もいるかもしれません。無視しても良いことはないのですが、ヤバいと思って見なかったことにしてしまうのか、なんて返して良いか悩んでいるうちにズルズル・・・といったところでしょうか。
行いが人をつくる
人がなかなか変われないのはなぜか。日常的な行動は意識せず行っていたりすることも多いからです。しかし、変われないことはありません。日々の行いがその人を形づくっていくので、行動を変えれば、いずれ人は変わっていきます。
世の中、不正行為や心ない行為などは溢れかえっているかもしれません。しかし、周りがやっているからよいではなく、どうすればそのような行為がなくなるかを考えて欲しいです。そういう大人になって、社会を変えていって欲しいと願い、私は日々学生教育に当たっています。
休みたくないと思われる授業を
「この授業はあと○回休める」、こう考える学生もいると思います(小中高校まではこのように考える人はいないと思うのですが)。教員は、15週かけて到達してもらう目標を掲げ、そこに向けて授業計画を立てています。したがって、1回でも休まれると困ります。しかし、講義形式の授業で出席率100%は、これまでの教員人生で経験ありません。
ちなみに、演習だと欠席者が出る方が珍しいです。少人数授業で欠席すると、周りに迷惑をかけるという意識が働いたり、そもそも授業が楽しいからでしょう。少人数だとひとりひとりに目が届き、インタラクティブに授業ができるので、学生もほどよい緊張感を持って出席でき、90分があっという間に感じやすいと思います。
それに比べ、講義形式の授業は難しいです。出席率100%、内職・居眠り・おしゃべりゼロ、そんな理想の授業になるよう、授業内容、やり方などは常に見直していきたいです。
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