授業の出欠管理について思うこと
授業の出欠管理について思うこと

授業の出欠管理について思うこと

公開日
March 4, 2025
カテゴリ
授業
タグ
考察
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スマホで出席管理は大変

 北大の全学教育では、2年前から出欠管理方法が変わりました。学生証をタッチする形式から、スマホで出席コードを入力する形式への変更です。

 以前の形式では、いわゆる「ピ逃げ」が問題となっていました。教室へ来て学生証をかざした後、すぐに教室を出て授業には出ないという行為です。10年前にいた前任校でも同じ問題はありましたし、同様のシステムを入れている大学では「ピ逃げ」という言葉が通用します。

 現在の出欠管理における最も大きな問題は、どこからでもアクセスできてしまうことだと思います。せめてHinesのネットワークにつないでいなければ、コード入力画面にアクセスできないような仕組みになっていればよいのですが、家からでもどこからでもアクセスできます。そのため、LINE等で出席コードが流出し、大学に来てもいない人が不正に出席登録できてしまいます。

 そのため、この仕組みだけで厳格に出欠管理を行うのは困難です。私も授業では、出席コードを他人に教えないよう何度かお願いしています。たとえ聞かれても教えなければ成立しない不正なので、流出させることこそ不正行為であると説明し、流出させないよう丁寧にお願いします。悲しいかな、それでも流出させる人はいます。不正行為をするような大人にはなって欲しくないのですが、友達に頼まれて断れない人もいるのでしょう。別の方法を使って出席管理をしなければなりません。余計な労力がかかりますね。

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なぜ出欠を取るのか

 では、なぜ出欠確認をしなければいけないのでしょうか。授業には出席して当たり前なので、わざわざ確認する必要はないはずです。しかし、出席して当たり前というのは、大学生の共通認識ではありません。

 誰もが最初はそうだったかもしれません。それが授業を受けているうちに、人数が多いから自分一人サボっても影響はない、そこそこ出ていれば単位は取れる、休まず出たいと思える授業内容ではない、などと感じるようになる。そして、この授業はあと○回まで休めるから、今日はサボっても大丈夫といった具合になるのではないでしょうか。

 このように、授業を休む学生が一定数出てくることで、出欠確認をしなければいけなくなるのです。そうしないと、真面目に出席している学生が不公平感を抱き、やる気の低下につながりかねないからです。

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どうすべきなのか

  理想としては、教員は誰もが出席したい/しなければと思えるような授業を行い、学生は授業での学びを貴重で大切なものとして捉えることで、出欠確認に時間や労力を使わなくて済むようにしたいものです。本当の意味での出席とは、教室にいることではなく、その時間にしっかりと学ぶことです。教室には来ているけど、内職している人や居眠りしている人は、教室に来ない人と大きな差はないですよね。

 そういった点でも、出欠確認をしっかり行うことが重要なのではなく、誰もが学びに没頭できる授業を行うことが重要だということに行き着きます。私はそこを目指して授業を行っていますが、まだまだそうはなっていません。

 授業って本当に難しいんですよ。

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